高卒認定試験の勉強を始めよう

高卒認定試験(旧大検)の難易度は?なぜ難しいといわれるのか

高卒認定試験(旧大検)は難しい、と言われるのはなぜでしょうか。

センター試験よりカンタンだからだいじょうぶです。相談のために予備校を訪れた私に、窓口の男性はそう告げました。

当時はその意味が理解できず、まったく噛み合わないやり取りの末、予備校を後にしました。モヤモヤしながら書店を回りますが過去問すら見つかりません。壁一面にならぶ参考書にめまいを覚えつつ、ぐったりして自宅に戻ったのを覚えています。

私には大検がどんなもので、何から手を付ければよいのか、そして誰に相談すればいいのか、すべてがわかりませんでした。まだスマホもなく、PCで検索してもほとんど情報を得られなかった時代の話です。

得体の知れない不安が、高卒認定試験(旧大検)を難しくさせている。私はそう考えます。もしそうであるなら、不安を解決することで難易度は大きく下がるはずです。まずは私自身の経験を振り返ってみます。

高卒認定試験(旧大検)が難しいとされる4つの理由と解決策

  1. 勉強自体がなんだかわからないから不安になる
  2. たくさんの科目と広い試験範囲で不安になる
  3. 独学で陥りやすい自己満足な勉強法で不安になる
  4. 仲間がいなかったり講師に経験者が少ないから孤独で不安になる

これら4つの不安と解決策を提示します。人間はわからないものを本能的に恐れます。だとすれば正体をハッキリさせれば不安は解消されるはずです。ここを読んで不安をやっつけてください。

1. 高卒認定試験(旧大検)の勉強とは「試験勉強」である

まず、勉強とは何か考えてみましょう。勉強には種類があり、「学ぶための勉強」と「試験のための勉強」があります。

大切なのは「学ぶための勉強」と「試験勉強」は異なることをしっかり認識することです。高卒認定試験(旧大検)の勉強は「試験勉強」であり、「試験勉強」は問題を解く力をつけるための勉強です。

問題を解く力は、実際に過去問を解くことで培われます。

「試験勉強」は、好奇心や学びの勉強とは異なります。もし「学ぶための勉強」で合格を目指すなら、それは気が遠くなるほどの時間がかかります。「学ぶための勉強」は合格後のお楽しみにとっておいて、まずは合格のための「試験勉強」に集中しましょう。

高卒認定試験(旧大検)では、「学ぶための勉強」と「試験勉強」を区別することが合格への近道です。もし、「学ぶための勉強」と「試験勉強」を区別せずに高卒認定試験(旧大検)に取り組めば、終わりの見えない不安に襲われるでしょう。

この二つをしっかり区別して、高卒認定試験(旧大検)合格に向かってブレずに突き進みましょう。

  • 「学ぶための勉強」と「試験勉強」は異なる
  • 「試験勉強」とは過去問を解くこと
  • 「学ぶための勉強」は合格後のお楽しみにとっておく

2. 高卒認定試験(旧大検)の科目の多さと範囲の広さに惑わされてはいけない

高卒認定試験(旧大検)では、6教科14科目の中から、8~10科目に合格しなければなりません。条件を満たせば一部の受験科目が免除になるケースもありますが、たくさんの科目数と広い範囲が難しい印象を与えます。

しかし、ここに惑わされないでください。

高校3年間分の範囲と考えれば膨大に感じますが、実際の出題範囲は中学~高校1年程度の学習内容です

とは言っても、しばらく勉強から離れていたなら聞いただけでクラクラするはずです。

高卒認定試験(旧大検)では、大学入学試験のような応用問題はまず出題されません。ほとんどが基礎学力を判定する問題です。過去問題集をやり込んで、しっかりポイントを抑えれば十分対応できる問題ばかりです。

しかも高卒認定試験(旧大検)は年2回実施されており、1回の試験で全科目に合格しなくても良いのです。複数回に分けて合格を目指すことで慣れない勉強に取り組むハードルも、合格の難易度も下がります。

  • 出題範囲は中学~高校1年程度の学習内容
  • 一回の試験で全科目合格しなくても良い
  • 複数回に分けて全科目合格を狙えばハードルは下がる

3.自己満足の勉強ではなく「試験勉強」を行う

「試験勉強」とは問題を解く力をつけるための勉強です、そのほかは試験勉強ではありません。

勉強をした気になるための作業は試験勉強ではない。つまり、ノートを作ったり、マーカーで参考書を彩ったりする作業は試験勉強とはいえません。

初学者が陥りやすい罠としてもう一つ。分厚い参考書を買ってしまう、が挙げられます。やる気がみなぎっているので内容が充実した厚いものを選んでしまうのです。

高卒認定試験(旧大検)の勉強では、分厚い参考書を選んではいけません

かならず薄い教科書を選びましょう

教科書には「薄い教科書」と「分厚い教科書(参考書)」があります。もし「薄い教科書」に書かれていないことが問われたらどうしよう。「薄い教科書」では学び漏らさないだろうかと、不安になるかもしれません。

しかし、こと大検に関してはその心配は無用です。

「薄い教科書」は、大切なことを省いているから薄いわけではありません。むしろ大切なことしか書かれていないから薄いと思ってください。

勉強を始めたばかり段階では、誰でも重点を置くべきポイントがわかりません。高卒認定試験(旧大検)における勉強の優先順位が付けられない状態です。分厚い参考書から必要な知識を取捨選別する力は初学者にはありません。仮にあったとしても時間の無駄です。

さらにこの重点ポイントや優先順位が、すべて書かれている魔法の教材が過去問題集です

過去問題集に何度も登場する〇〇、それはぜったい理解して!覚えて!というサインです。これを見逃さないよう探してください。過去問題集を探せば、このくらいの深さで、ここに力点を置いて勉強するんだという感覚がつかめてくるはずです。

高卒認定試験(旧大検)に関して言えば、分厚い参考書は用意するだけで勉強した気になれる、そんな程度の効果しかありません。

  • ノート作り、マーカー色分けは試験勉強ではない
  • 薄い教科書には大切なことだけが厳選して書かれている
  • 過去問題集には勉強における重点ポイントや優先順位がすべて書かれている
  • 分厚い参考書は使わない

4. 孤独な試験であることを受け入れる

高卒認定試験(旧大検)の勉強は、大学受験や資格試験以上に孤独です。励まし合う仲間がいないことも多いでしょう。

私のように小学生~中学生程度の学力の者から、事情があって中退を考えている偏差値70の東大志望まで受験者のレベルはさまざまです。つまり、高卒認定試験(旧大検)がカンタンか難しいか、他者の意見はほとんど役に立ちません。

予備校や塾に通えば先生がいますが、高卒認定試験(旧大検)を経験した講師は多くありません。先生には勉強を教えてもらうことはできますが、不安や葛藤を理解してもらうのは難しいと思ってください。

受験者の性格にもよりますが、高卒認定試験(旧大検)に関しては他者に宣言せず、あえて孤独を貫いて勉強するのも良い方法です。私の一番のおすすめ勉強法は、雑音をできるだけ抑えて、薄い教科書と過去問題集に特化してすすめる方法です

  • 受験者のレベルはさまざま、基準がないから他者の意見は参考にならない
  • 私のおすすめ勉強法は、雑音を遮断して没頭できる独学

高卒認定試験(旧大検)の不安と恐怖を振り払うために過去問を解く

とにかく試験勉強をしましょう。

しつこいようですが試験勉強とは過去問を解くことです。薄い教科書をサラッと読んだら、すぐに過去問を解いて答え合わせをします。わからなくても、間違っていても気にしなくていいんです。ただし、間違えた問題には印をつけておきましょう。数日後、間違えた問題だけを再度解きます。そして再び間違えた問題にだけ印をつけて、それを何度も繰り返します。

高卒認定試験(旧大検)の勉強は、この繰り返し作業です。

私の場合は試験まで時間がなく、さらに独学だったので薄い教科書と過去問のみに絞り、わき目も振らず短期間で試験に臨みました。結果的に3ヶ月で全科目(9科目)で合格できましたが、すべてはこの勉強方法のおかげといえます。

過去問を解くことに関しては、高卒認定試験(旧大検)だけでなくすべての試験に共通する勉強法でもあります。

伝えたい大切なこと

  1. 薄い教科書を読んだら過去問を解く、間違えたら印をつけて数日後に再び解く
  2. 試験勉強を乗り越えると、自由と楽しみが広がる学びの勉強が待っている

以上は、たくさんの科目と広い試験範囲の海で溺れずに、基準にならない他者の意見に惑わされることもなく、しっかりと試験勉強を行い合格へと突き進むためのビクトリーロードです。どうか忘れないでください。

まとめ

勉強を始めた当時の私は、毎日不安に押しつぶされそうでした。

何からどう始めればいいのか、本当に独学で合格できるのか、この勉強方法は果たして正しいのだろうか。

高校を離れて数年が経ち、さらに学生時代はキチンと勉強した経験がなかったので、すべてが手探りで立ち返る場所もありません。科目も多いし範囲も広い、仲間もいなければ身近に経験者もいません。

まるで得体の知れない怪物と戦っているようで心底怖かったことを覚えています。

いま考えると、高卒認定試験(旧大検)は小学生のころの予防接種で順番を待つドキドキ、何をされているのか見えない歯医者さんの怖さに似ています。それは実態がわからないものに対する恐怖であって、正体を知れば恐れるに足りません。

難易度

  • 高卒認定試験(旧大検)の勉強とは「過去問を解くこと」である
  • 高卒認定試験(旧大検)の出題範囲は、中学~高校1年の学習内容の基礎的な部分である
  • 高卒認定試験(旧大検)は、1回で全ての科目に合格する必要はない
  • 高卒認定試験(旧大検)では、100点中50点を取れば合格の可能性が高い
  • 高卒認定試験(旧大検)の勉強におすすめの「薄い教科書」には大切なことだけが掛かれている

私は「学ぶための勉強」が大好きですが、「試験勉強」はシンドイので好きではありません。でも、その先には楽しいことが待っていました。一人でも多くの皆さんと同じ感動を共有したいと思っています。


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