試験勉強には正しい方法があります。ここでは、特に高卒認定試験(旧大検)において実体験からおすすめする勉強法です。
みなさんも想像を絶する状態だった私が、3ヵ月の独学でほぼすべてA判定で合格した勉強方法です。(数学のみB判定)
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過去問題集が超重要!
はじめに伝えたいことは、とにかく早く、できるだけたくさんの過去問を解く!ということです。
極論すれば、問題を解く力は実際に過去問を解くことでのみ培われます。
ひと通り勉強が終わるまで過去問には手を付けない、みたいなのは絶対にダメです。最終チェックに残すとしても一年分あれば十分です。
勉強に慣れていないと、気合をいれて分厚い参考書を用意して、マーカーでアンダーラインを引いたり、要点をまとめたノートを作り始めたりします。
確かに勉強している気にはなりますが、高卒認定試験(旧大検)の勉強としては効率が悪すぎます。
さらに、わからないのに問題を解いてもしょうがないだろう、みたいな考え方をしてしまいがちです。わからない問題ばかり眺めるのは苦痛なので、これは当然かもしれません。
しかしそこはグッとこらえて、わからない問題と向き合いましょう。
過去問には重点を置くべきポイントや優先順位がすべて書かれています。
まずは、教科書をさらっと読んだら、ひたすら過去問をやり込む。過去問を繰り返し解くことで、何度も登場する〇〇に気付きます。それは、"これは覚えてね"という重要なメッセージです。そのメッセージを探してひたすら受け取ってください。独学ではこれの繰り返しになります。
大事なこと
- ノート作りやマーカー色分けは効率が悪いのでやらない
- 過去問は重要なポイントや優先順位が書かれている魔法の教材である
- 過去問に何度も登場する問題は必ず解けるように理解しておく
高卒認定試験(旧大検)に適した教科書と過去問題集の選び方
高卒認定試験(旧大検)の過去問は、文部科学省の公式サイトに掲載されていますが問題と解答のみです。最近では書店やAmazonなどのネットショップでも、様々な過去問題集や高卒認定試験用の参考書、問題集も購入できます。ここでは絞るべき3つのポイントを教えます。
- 問題よりも解説の充実したものを選ぶ
- 薄い教科書に対応した、薄い教科書ガイド
- 分厚い参考書や問題集には絶対に手を出さない
平成26年度~30年度 高卒認定試験 過去問一覧 (文部科学省)
解説の充実した過去問題集を選ぶ
たくさんの問題が掲載されているかわりに、解説が少ない問題集があります。
多くの問題に触れて数をこなすのも大切ですが、やりっぱなしではいけません。必ず解説を読み込んで理解を深めてください。特に独学の場合には、問題と解説が先生です。選ぶ際にはまず解説を読んで、丁寧でわかりやすいと感じる過去問題集を選びましょう。
薄い教科書もしくは教科書ガイドを選ぶ
まず、大前提として必ず薄い教科書もしくは教科書ガイドを選んでください。
薄い教科書に出てくる内容はそれだけ重要だということです。もっとも重要な情報だけを抜粋したものが薄い教科書です。もっと言えば、薄い教科書に出てこない内容は、高卒認定試験(旧大検)合格には必要ありません。
目的は試験に合格することです。幅広く網羅する分厚い参考書は立派に見えますが、余計な情報は混乱のもとになります。高卒認定試験の試験範囲はとても広いので、できるだけ余計な知識は入れず要点を絞る必要があります。
分厚い参考書には手を出さない
試験に直接関係のない知識はできるだけ入れない、という以外にも薄い教科書を選ぶ理由があります。
分厚い参考書や教科書は読み終えるまでに時間がかかり、その間にモチベーションが下がってしまいます。人はゴールが見えると頑張れます。そして最後までやりきることで達成感を得られます。なかなか終わらない分厚い参考書や教科書よりも、薄い教科書を何度も読み、過去問題集を何度も回した方がモチベーションも持続します。
経験者が教える勉強法と試験対策
具体的な勉強の進め方と試験対策について、重要事項を8つ並べました。
- できるだけ薄い教科書もしくは教科書ガイドと過去問題集を用意する
- 教科書を読んだらすぐに該当箇所の過去問を解く
- わからない問題に印をつける
- 間違えた問題は、解説と教科書(ガイド)でなんとか理解する
- それでもわからければ立ち止まらず、いったん無視する
- 印付きの(間違えた)問題は数日後にもう一度解く、できるまで繰り返す
- 基礎問題をポロポロ落とさなければ合格最低点(40~50点)はクリアできる
- 記述式問題はない(すべてマークシートの選択式)ので書けなくてもいい
高卒認定試験(旧大検)は大学入学試験とは異なり、落とすために行う試験ではありません。そのため、数年分の過去問を繰り返すことで、他の資格試験以上に出題傾向が浮き彫りとなります。何度も登場する出来事、公式、ことばなど重要なポイントが見えてきます。またこれかと笑ってしまうほど同じ内容、つまり大切なことのみが毎年問われています。
上述の1~8はどれも大切ですが、7.の半分取れば合格できる、という部分は気持ちがラクになるのでぜひ覚えておいてください。