勉強を始めたときの学習レベル
- 教科書の漢字が読めない!?
それはもう皆さんの想像を絶するほど何もわからない状態でした。教科書の漢字が読めない、分数の割り算がおぼつかない、英語はI,my,meってなんだっけ、というレベルです。ことばの意味がわからず辞書を引いている間に時が過ぎていく。そんな状況でした。
- そもそも勉強の経験がほとんどない
私は子供のころから学習塾に通った経験がなく、学校でも真面目に授業を受けるタイプではありませんでした。宿題や課題は未提出が多く、夏休みの宿題などはキチンと出せない子供でした。読書はごくたまに推理小説などを読む程度でしたが、興味のある対象にはのめり込む方で、昆虫や天体観測の図鑑が好きでボロボロになるまで読みました。おかげで未だに昆虫の名前はよく覚えています。
- 相談を受けた知人の例
かつて私が大検の相談を受けた知人は、世界地図を見てもアメリカの位置がわかりませんでした。さらに中国が中華人民共和国のことであることも知りません。九九も怪しいものでしたが、私は驚きませんでした。なぜなら私も受験前は大して変わらない状況だったからです。ちなみに当時彼は25歳でしたが後に全科目合格しています。
3ヶ月の独学で高卒認定試験(旧大検)に合格するまでにしたこと
- 3ヶ月の個人的な感想
時間的には3ヶ月ちょっとですが、これはいま思い出しても尋常じゃなくキツかった、二度と経験したくありません。高卒認定試験(旧大検)の合格通知は感動で泣きました。大学の卒業証書は行方不明ですが、高卒認定試験(旧大検)の合格通知は大切にしまっています。私にとってはそんな思い出です。
- 一日の勉強時間
実家で勉強させてもらったので、起きている時間はほぼすべて勉強に当てました。18~20時間くらいでしょうか。教科書をサラッと読んで、すぐに過去問を解く。一周したら今度は過去問だけを何度も解く、ひたすらそれだけです。過去問は7~8年分を5周はさせました。
- 高卒認定試験(旧大検)の勉強方法
限られた期間で合格するために私が採用した高卒認定試験(旧大検)の勉強法、コツについて要点のみ箇条書きにします。
- 薄い教科書を使う
- 教科書をサラッとなぞったら、すぐに過去問を解く
- 過去問はわからなくても無視する、立ち止まらない
- 問題を暗記するくらい過去問を何度も解く
- 過去問の問いや選択肢、解説から学ぶことに集中する
※教科書と過去問以外に複数の教材を買わないこと
※※特に分厚い教材は絶対に使わないこと
- 把握できると強い自分の特性
以下の3つでどれが頭に入りやすいか、自分の特性を把握できると強いです。
- 読む(文字)
- 聞く(音声)
- 見る(図表など)
上述した3つにプラスして身体を動かすのがポイントです。以下の2つで脳を刺激することが大切です。
- 書く
- 音読する
私には「聞く×書く×早口音読」の組み合わせが効果的でした。
独学について
私の場合、たまたま時間が足らずに採用した、教科書と過去問のみの勉強法が当たりました。大学受験では時間があるがゆえにオリジナルの勉強法を編み出そうとして効率が落ちて失敗しています。もし塾や予備校のお世話になっていたらこんな落とし穴には落ちなかったでしょう。私はそれも良い経験としていますが、みなさんはもっと効率よく勉強してください。
特性は人それぞれですが、勉強法には正解があります。とくに「学ぶための勉強」と「試験勉強」を混同することだけは避けなくてはなりません。「試験勉強は」試験に合格するための勉強であることを肝に銘じて、薄い教科書と過去問を中心に据えて勉強をすすめてください。
勉強法それ自体は、専門の方がたくさんおられますので私が教えることはありません。私はあくまで高卒認定試験(旧大検)にしぼり、さらに勉強の作法に触れてこなかったみなさんにアドバイスいたします。