特に就職目的で高卒認定資格を取ろうと思っている方は、履歴書に書く機会や面接で聞かれることも多くなります。ここでは高卒認定試験に合格した場合の履歴書の書き方や、最終学歴について解説します。
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高卒認定は最終学歴にはならない!
高卒認定の正式名称は、"高等学校卒業程度認定試験"です。これは"高校を卒業した人と同等の学力がある"と国が認めてくれるという意味。認定資格であって学歴にはならないことを理解しておきましょう。
高卒認定試験に合格しただけでは何も変わりません。大検(大学入学資格検定)の頃は、その名称から"大学受験するための資格"という意味合いが強かったのですが、高卒認定に変わってからは"高卒資格を取る試験"と誤解をする方が増えた気がします。
高校を中退した場合、高卒認定の取得後に大学や専門学校を卒業しない限り、最終学歴は"中卒"です。
- 高校中退→高卒認定試験合格→大学入学→大学中退⇒最終学歴:中卒
- 中学卒業→高卒認定試験合格→大学入学→大学卒業⇒最終学歴:大卒
- 高校卒業→大学入学→大学中退⇒最終学歴:高卒
高校に入学しなかった方も、取得後に大学を卒業すれば"大卒"となります。やりたい仕事にもよりますが、高卒認定を取得することでご自身の選択肢が増えることは間違いないでしょう。
高卒認定(旧大検)を取得後の履歴書の書き方
学歴欄、資格欄、どちらにも書く
性質上は資格欄に書くのが適切ですが、学歴欄に書いても問題ありません。むしろ両方に書くことをおすすめします。
資格欄だけに記入してあると面接官が見逃してしまう可能性もあります。特に大学に進学した場合などは、高卒認定の記載がないと高校中退からいきなり大学入学となり、面接官が困惑するかもしれません。
履歴書への記入例
具体的な書き方ですが、学歴欄と資格欄とでは多少書き方を変えた方が良いです。
〔学歴〕
平成◯年◯月 ◯◯中学校卒業
平成◯年◯月 ◯◯高等学校入学
平成◯年◯月 ◯◯高等学校中途退学
平成◯年◯月 高等学校卒業程度認定試験合格
平成〇年〇月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科入学
〔資格〕
平成◯年◯月 高等学校卒業程度認定 取得
学歴欄では"合格"と記入して"試験"という意味合いを強調。資格欄では"取得"と記入しました。
まとめ
面接では高卒認定について説明を求められる場合もあるからね。明確に答えられるように、高卒認定取得を選んだ自分の考えを話せるように準備しましょう。
近年、高卒認定の認知度は上がっていますが、まだまだ浸透していないのが現状です。アルバイトや就職の募集要項に"高校卒業、あるいは同等の学力を有しているもの"と記載がある場合は、高卒認定を認知しているうえで高卒と同様の見方をしてくれるということになります。
"高卒以上"としか記載がない場合は、応募資格を満たせない可能性もあるので事前に確認しましょう。